美術展・博物館
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『赤穴宏展』
『あかり/光/アート展』
『秋元酒汀と菱田春草』
『浅川兄弟の心と眼』



『逝きし芸術家を偲んで』
『生田宏司銅版画展』
『池田蘭径 墨彩画の世界』
『石井光楓』
一葉記念館
一茶双樹記念館
『伊藤若冲アナザーワールド
『浮世絵黄金期への道』
『浦上玉堂展』





『江戸浮世絵巻』
『江戸みやげ』
『えほん動物園』
『延承、演繹、浸透』



『岡本秋暉とその師友』








『穏やかな光の満ちる時−赤穴宏展』
山口画廊
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成19年1月3日−平成19年1月22日
平成19年1月13日見学
 奇を衒うでもなく鬱陶しいまでに自己主張するでもなく、淡々と対象を描く姿勢は清清しい。
 特に陶器や鉄、ビンの質感が素晴らしかった。油彩と水墨の差は別にしても、僕なんかにはあの厚みや 重量感は出せないなぁ。反面、花びらなどに関しては余り感心しないのは僕の先入観なのか?
 ところで僕が訪れた時に会場にいらしたのはもしかして…余り話しかけたりするのは、ましてや 話し掛けるなんて苦手の極みなので遠慮したのだが、加山又造の名前が出たりしていたのでついつい 聞き耳を立ててしまいました。
『あかり/光/アート展』AKARI/LIGHT/ART
松下電工汐留ミュージアム
(東京都港区)
会期:平成19年12月8日−平成20年2月24日
平成20年2月17日見学
 個々の展示物は面白かったが、残念ながら雑多に過ぎた。
 往時の商品カタログや浮世絵は面白いのだが、電球だけを並べたりされてもなぁ…実際に点ける訳には いかないんだろうけど、それでも光を見たい気がして惜しい。
 ところで。
 現代アートと言われるモノには拒否反応を示す僕ですが、桑原弘明氏のスコープを覗く作品は面白く コッソリ持ち帰ってやろうかと思うほどでした。壁にかけられた小さな箱に覗き穴が付いており、 ソコから中を覗き込みつつ横のボタンを押す仕掛けになっています。ボタンは3つ有り、それぞれが 朝・昼・夜という時間帯ごとの光を中のセットに当てる…だけと言えばだけなのですが、コレが心地良い。 もっと見たくなる作品でした。
秋元酒汀没後65年記念展
秋元酒汀と菱田春草』
笹岡了一アトリエ清暑亭
(千葉県流山市)
会期:平成22年10月13日−平成22年10月24日
平成年10月22日見学
 狭い土蔵の中とはいえ見応え充分だった。
 春草の書の見事なのは勿論、大観や観山、玉堂などとの交流が判る書簡には時代が身近に感じられて良い。秋元酒汀は流山の醸造家で春草晩年のパトロンだった そうで、なるほど史料が残る訳だよと。
 ただ自己の病状を語る内容の手紙には、その後を知るだけに悲しくてイカンなぁ。
浅川巧生誕120年記念
浅川伯教・巧兄弟の心と眼―朝鮮時代の美―』
千葉市美術館
(千葉市中央区)
会期:平成23年8月9日−平成23年10月2日
平成23年8月17日見学
 残念ながら興味の対象外だったのでつらつらと見ただけでした。一番興味深く観たのがスケッチじゃ申し訳ないですなぁ。どうも世界が狭くて 惜しい気もしますが仕方が無い。


『逝きし芸術家を偲んで』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成19年11月11日−平成20年1月6日
平成19年12月7日見学
 作家ならば本来は作品だけで、それも1点ででも勝負出来なくてはイカンだろうと思います。しかし今回の 企画の様な場合は別で、新聞の黒枠記事のように人物紹介を展示して、作品半分で良かったろうにと思いました。
 どうせ何人分か纏めているので個々の作品は少ないんだから。
―自画・自刻・自刷―生田宏司銅版画展』
スペースガレリア
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成23年1月20日−平成23年1月30日
平成23年1月21日見学
 思わず息を詰めるような細密さは銅版画ゆえ…かは判らないのですが、とにかく細かくて息が詰まるようでした。 濃密な静けさと言うか、それが僕には少々重かったです。
 またモチーフとしてもカエルや目白は良かったのですが、作者が主題としているであろう猫と梟も少々キツイと言うか?
 いや、凄かったんですけどね。
『池田蘭径 墨彩画の世界』
市川市文化会館
(千葉県市川市)
会期:平成22年1月17日−平成22年1月24日
平成22年1月18日見学
 障子一枚は有ろうかという作品を破綻なく堂々と仕上げているのが凄い。僕にはあれだけの体力が無いなぁ。
 全体としては僕の考える墨彩画とはまるで異次元の画風なので特に感想は無いのですが、制作年代が進むにつれて進化しているのには 感心した(…と言うと偉そうだなぁ)。
 幾つになっても勉強ですね、うん。
『石井光楓―パリの青春
千葉市美術館
(千葉市中央区)
会期:平成21年6月27日−平成21年8月9日
平成21年8月7日見学
 郷土ゆかりの画家だそうですが寡聞にして知らず、パリでは藤田と並び称されたとは更に知りませんでした。
 アメリカ、フランスて若き修行時代のスケッチを中心とした展示でしたが、残念ながら本気の作品を知らないので 今一感じるモノが有りませんでした。
 むしろ帰国後に従軍画家として訪れた中国を描いた水彩画が良かったですね。
 代表作の一つでも有れば、と思わなくもないのですが?
一葉記念館
(東京都台東区)
平成22年12月8日見学
 当然と言えば当然なのですが、長生きして文豪然として暮らした訳ではないので生原稿やら筆記具やらまたは愛用品やら遺品の類は ほとんど展示されていません。ただ展示内容もそちらに拘るのではなく、一葉の暮らしていた当時の竜泉界隈などを紹介しているので 見応えは有ります。
 特に面白かったのはジオラマで、一葉の長屋にとどまらず町内の様子を再現しているので非常に興味深かったです。東京もあの辺りは 田舎だったのだなぁ…と頭で考えるのではなく感情として納得出来たとでも言いましょうか?
 それにしても兄が二人も居たのは意外でした。また妹がキチンと樋口の家を立て直していたのもまた。
一茶双樹記念館
(千葉県流山市)
平成年10月22日見学
 悪くは無いのですがね、俳句コンテストとやらの優秀作を展示する作業のゴタゴタではのんびり出来なくて残念だった。
 庭先から赤城神社の山(丘と言うべきか?)がこんもり見えるのも魅力だが、それも途中の開発が進まなければ…の話ですかね。 
『伊藤若冲アナザーワールド』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成22年5月22日−平成22年6月27日
平成22年6月4日見学
 言っちゃなんだが本人よりも周辺作品として紹介されていたモノの方が刺激的だった。
 若冲の作となると野菜は良かったのですが、鶏は筆使いが見事とはいえ全体的に禍々しくて落ち着かない…そういう鳥なのだと言われれば写実の 極みなのでしょうが。


『浮世絵黄金期への道』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成19年4月1日−平成19年4月22日
平成19年4月12日見学
 正直言って北斎や広重などの浮世絵を期待して行ったのなら外れ、あの華麗さは皆無に近い。ホントに木版画、 と言うだけの太く雑に見える線だけのモノで、オールコックが『大君の都』の中で浮世絵を「原始的な木版画」と 書いたのも、コレを観たのなら当然だろうと思わせられました。
 ただし視点を変えればもの凄く面白い作品展です。
 先述の太い線だけの時代のモノは背景の表現が漢画の下手な引用ですし、ナニより彩色されていません。やや時代が 下っても筆で塗っているので余り美しく感じません。広重などを知っている我々からすると随分昔に思えますが、 実は1700年代半ばまでそうなんですよね。コレには驚かされました。この時代でコレでは1600年代は果たして??
 その後鈴木春信の居た時代に“見当”が発明されて多色刷りが可能になったのは周知の通りですが、彫り師の技術も 格段に進歩した様子でソレまでに無かった彼らの名前が入ってきます。僕が見付けたのは“巨川”で、彼の名前が 入っている作品は格段に線が細くて奇麗でした。地味ですが多色刷りも始まっていますし、空刷りも有りました。
 この後に爆発的に進歩して、我々の知っている1800年代の浮世絵になっていくのでしょう。変な話しですが、浮世絵の 先カンブリア期といったトコでしょうか?
【関連作品】
『鳥居清長−江戸のヴィーナス誕生−』
本展に続いて開催。本展はむしろコチラの予告編と言える。
『浦上玉堂展』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成1811月3日−平成18年12月3日
平成18年11月19日&12月1日見学
 改めて思ったのは本人の言うように彼は画家ではない、と言うことで究極アマチュアだったのではないかしらん。
 富岡鉄斎も同様に思うのですが、確かに迫力の有る素晴らしい作品は有るのですが肝心なところで技術の裏付けが 無い(なんか偉そうだな?)ので勢いだけとも受け取れる作品が多々有りました。それなのに国宝になってんだから スゲーのは確かですが。
 逆に技術を習得していたらアレほど自由に描けたかは判りませんが。
 今回の展示は本人の作品のほか画冊や書状、琴師を名乗ったそのままに七絃琴の展示もあり興味深かったです。


『江戸浮世絵巻』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成21年5月16日−平成21年6月21日
平成21年6月15日見学
 所蔵品を展示しつつ過去に開催してきた展覧会を回顧するという企画が面白い。なんとなく軽やかですしね。中には 僕と連れが100万人目の入場者として記念品を頂戴した展示会の名前もあり、ニヤニヤしてみたりして。
 備忘録的に感想を列記すると
・美人画は栄之が一番タイプだった。
・歌麿の美人たちは眉が逞しいが、当時の美人の条件はどうだったのか知らん?
・知らない名前が何人か居り、まだまだ僕は無知である。
 この手の展示が度々開催されると良いと思うんですがどうでしょうか。
『江戸みやげ 所蔵浮世絵名品展』
千葉市美術館
(千葉県千葉市中央区)
会期:平成22年5月22日−平成22年6月27日
平成22年6月4日見学
 なるほど名品ぞろいで素晴らしかった。
 忠正の印を発見したのだが、その向きが日本語が判らないであろう外国人向けに思われたのは面白かった。現代の我々でも同じ向きに 飾るだろうなぁなどと思ったりして。もっとも切り抜いて団扇に張る為のモノなので向きもナニも無いのだが。
『えほん動物園』
軽井沢 絵本の森美術館
(長野県北佐久郡)
会期:平成23年6月17日−平成23年10月3日
平成23年9月3日見学
 豪勢に巨木を使いどっしりとした建物自体が楽しい展示物でした。展示室も庭園内に点在していて移動自体がまた楽しい…筈でしたが、我々が 訪問した時は雨でしてね。大人だけなら良いのですが幼児を放し飼いにしつつは辛い。
 肝心の展示内容についてはあまり覚えていないのがまた残念ですが。しかし建物が良かったよなぁ。
【関連見物】
『とびだす絵本ミュージアム』
ここで知ったサブダの作品に再会、ちょっと知ったかぶりの一つもしたくなりましたね。そんな度胸は無いですけど。
【関連施設】
“ムーゼの森”
公式サイト:森の懐に深く抱かれた印象でとても美しい。なによりプリンが美味しかった。
『エルツおもちゃ博物館軽井沢』
『ピクチゃレスクガーデン』
残念ながら雨で楽しめませんでしたが美しい庭園なのだろうなぁと。作り込んでいるように見せないのがまた魅力なんですね。 英国庭園とやらかしらん、無知でお恥ずかしい。
東京藝術大学創立120周年企画
『延承、演繹、浸透 水、墨、モノクロームの世界
旧坂本小学校
(東京都台東区)
会期:平成19年11月10日−平成19年11月30日
平成19年11月27日見学
 ナニが藝大120周年なのかを初め、全てがチンプンカンプンだった。正直な話、リモコンでTVチャンネルを 次々と変えるのが当たり前の現代において面白みの欠片さえない映像を10秒も付き合う忍耐の有る人がどれだけ 居るのか?少なくとも僕には無い。
 なんか自分の言いたいコトだけを言っている気がして退屈だった。
 ま、僕のような散文的な人間はオヨビデナイんでしょうが。
【関連作品】
 ソレはさておき、会場は素晴らしかったです。

 周囲をビルに囲まれて埋没している…筈なのですが、その周囲自体が下町の良い感じを出していて 息苦しさのようなものが有りません。結構小さい学校なんですけどね。
 校舎の内外も自分の記憶にある無骨な箱に過ぎない学校とは違い、適度に曲線が配されてレトロな 趣がありチョイと羨ましかったりして(実際のとこ僕には田舎の方が合っていますが)。
 木の床の軋む音や錬鉄(多分)の窓枠の手触りなど、今でも漂っている記憶が伝わってくる感じです。 下町散策のついでにお薦めです…っていつでも出入り自由では無さそうですが。


平成23年度所蔵作品展
岡本秋暉とその師友』
千葉市美術館
(千葉市中央区)
会期:平成23年4月26日−平成23年6月5日
平成23年5月2日見学
 確かにすごい作品もありましたが、個人的な趣味も合わせての感想としては玉石混交かしらん。
 依然として少々残念なのは解説文のタイトルがなぁ…若い世代(推定ターゲットは中高生か?)の興味を惹くべく妙に砕けているのに 違和感を覚えるんですよね。気持ちは判りますが、既に美術館に来ている時点で興味が有る筈で、ならば大人扱いした方が良いのじゃないかしらん。