映画・演劇
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『カクタス・ジャック』
『007カジノ・ロワイヤル』

『逆転』
『ギャラクシー・クエスト』
『ギャングスターNo.1』
京劇・精彩『三国志』
『霧の中の風景』





『激突!』
『現金に体を張れ』



『コアラ課長』
『午後の五時』



『カクタス・ジャック』Matando Cabos
監督・脚本:アレファンドロ・ロサーノ
主演・脚本:トニー・ダルトン
2004年/メキシコ
新橋文化劇場:平成19年1月23日
 非常に面白かったです、理不尽なまでにツいてないキャラも居るのですが所詮世の中公平ではない…と いうのも変か?
 ガチャガチャとした音楽も作品に合っているしコレでもか!と言う展開もまた愉快。ただ単館も当然 という感じでは有ります。
 ちなみに原題はスペイン語、ネットで英訳すると“killing ends”だそうです。どちらも和訳すると “端を殺すこと”となり、そりゃねぇだろう?と…。どなたかお知恵を拝借。
 またCactus Jackはミック・フォーリーというプロレスラーのリングネームの一つたそうです。 配給会社担当者の趣味としか思えないんですが、どうなんでしよう?
『007 カジノ・ロワイヤル』Casino Royale
監督:マーティン・キャンベル
原作:イアン・フレミング
主演:ダニエル・クレイグ
2006年/アメリカ・イギリス・ドイツ・チェコ
新橋文化劇場:平成19年8月2日
 ボンドが007になる前の物語…なんて言うから、てっきりそうだと期待して 初めて007映画を観に行ったのに、なんだかなぁ?
 ガチガチの優秀な軍人であるボンドは、諜報部にスカウトされて転属。しかし 彼の“00”への推薦に、彼の変質を心配する(かつ唯一彼を愛し理解者 でもある女性でもある)妻は反対。ついには彼も説得されて退職を決意。最後の 任務に赴く。しかしボンドは狡猾な敵の罠にはまり、妻を殺されてしまう。 復讐を遂げた後、彼は“00”として生きるコトを決意した…なんて感じだと 予想していたのですが。
 コレなら後のボンドが遊び人なのも「最愛の女性を失う苦痛はもう二度とゴメンだ」で 説明が尽くし、なによりゴツいD.クレイグこそボンドに相応しいってなコトになると 思うんだけどなぁ(月並みと言われそうですが、それ以上を求めてどうする?)。
 結局従来の007映画の先入観を肯定しただけの脚本で、なるほどD.クレイグは 似合っていない。
まるで子供向けテレビアニメのようなオープニング、コンピュータゲームのような 出だしのアクションシーン…大いに笑えますが、楽しいのはこの辺りまでで後半は大いに間延び。 最後のモタモタぶりは目に余った。
『がんばれ!ベアーズ特訓中』
The bad news Bears in breaking training
監督:マイケル・プレスマンMichael Pressman
主演:ウィリアム・ディヴェインWilliam Devane
ジャッキー・アール・ヘイリー
Jackie Earle Haley
1977年/アメリカ
ビデオ:平成20年1月7日
 設定が説明不足のまま雑に始まり進んでいきます。前作はもっと丁寧だった様に思うんですけどね。 トッ散らかった印象でした。
 特に野球に関しては不満足な描写が多く、「カリフォルニアチャンピオン」チームの筈なのに余りに下手。 ルールでもボークではないかと思われるシーンが幾つか有りちょっとなぁ…。
 悪ガキとかつて彼を捨てた父親のエピソードをもっと中心に据えて良かったんじゃないかと思います。 彩りに骨折で遠征に参加出来ないチームメイトとの友情などをコミカルに塗してみたりして。
 個人的には前作の最後でなまじ勝ってしまったが故に驕りが出てしまい、バラバラになってしまった ベアーズがもう一度一つにまとまるまでのロードムービーでも良かったんじゃないかと思います。 ラストシーンで目的地のアストロドームに到着ってな感じで。
【余談】
 最後の大舞台として出て来るのがアストロドームなのですが、いやぁ今から見ると酷い人工芝で かなり足腰に負担が掛かりそうです。天井は巨大な網目状になっていてフライなんか良く追えるなぁと。


『逆転』The Prize
監督:マーク・ロブソン
原作:アービング・ウォーレス
主演:ポール・ニューマン
1963年/アメリカ
CATV:平成19年1月13日
 せっかちに事件を始めるコトなく序盤は登場人物が描きこまれていて、良い感じだったが最後まで ペースが同じなのは頂けなかった。特に人一人死んで以降はもっと切羽詰ると思うのですが?
 ヒッチコックの匂いが強いのもまた惜しい。どうしても比べてしまうし、比べたら勝てないんだから。 それでも面白く観られたのは役者がシッカリしているからでしょうね。
『ギャラクシー・クエスト』Galaxy Quest
監督:ディーン・パリソット
主演:ティム・アレン シガーニー・ウィーヴァー
1999年/アメリカ
TV:平成19年1月13日
 公開当時にチラシでシガーニー・ウィーバーの“ブロンドお色気担当”を観た時には、どんなんだ?と 思いましたが、観てみると意外とシッカリしてました。ソツが無いというべきかもしれませんが。
 設定から始まってほとんど先が読める展開だったりするのですが、抑制の効いた演出と合わさって リラックスして観られました。
『ギャングスターNo.1』GangstarNumber1
監督:ポール・マクギガン Paul McGuigan
主演:ポール・ベタニー Paul Bettany
マルコム・マクダウェル?Malcolm McDowell
2000年/英・独
CATV:平成19年3月5日
 お気に入りの作品で何回か観ています。ドコがどう…とは説明出来ないのですが、好き嫌いなんて生理的なものだし 「ただ好きなのだ」としか言い様が無いですね。
 暴力表現は嫌いではないのですが、演出家が「僕って過激でしょ?と自己宣伝しているようなモノだけは受け付けません。 その点で本作は主人公の精神状態の反映としての表現が適当で、かつ描写自体もまた下品の手前なのが良い。
 ナニを言っても贔屓の引き倒しですが。
 それにしてもベタニー!良い目をしているなぁ♪
『京劇・精彩『三国志』』
中国文化フェスティバル特別公演
主演:葉金援・李鴻国・張馨月
製作会社・国(製作年度)
新宿文化センター大ホール:平成18年11月22日
 三国志ってもともと興味が無いのですが、中学生時代に簡単に読んでいたおかげでか、問題なく 楽しめました(横山光輝氏の作品で、ではない)。
 ちょいと端ではありましたが、二階席だったので全体が観えて良かったです。
 ただマイクの感度が良過ぎてウルサイくらいだった。靴音まで拾ってしまっていたのでもう少し 音量を下げていてくれても充分だったろうに…?
『霧の中の風景』Topio Stin Omichli
監督・脚本:テオ・アンゲロプロス
Theo Angelopoulos
主演:ミカリス・ゼーケMichalis Zeke
1988年/ギリシア・フランス
V:平成19年12月22日
 良くも悪くも「映像作家」による「作品」で、ドコを見ても監督のカラーが滴り落ちています。
 多分僕とは相性が悪くないのでしょう、合わないヒトにはダラダラしているだけにしか思えないで あろう長回しも意味が有る様に読めましたし。ま、監督の意図をどれだけ読み取れているかは判りま せんが。
 話はドイツにいると言うまだ見ぬ父親を探しに家出した姉弟の道中を描き、結構悲惨なモノなのですが あまりソレを感じさせないのは作風なんでしょうね。




『激突!』Duel
監督:スティーブン・スピルバーグ
原作:リチャード・マシスン
主演:デニス・ウィーヴァー
1971年/アメリカ
CATV:平成18年12月20日
 スピルバーグのデビュー作ででもなければ多分目にするコトは無かったんじゃないか…と言っても僕が 彼のファンである、と言うのではなく現在では忘れられていたのでは?と言う意味です。なんとも冗漫。
 ジリジリと焦がされるような心理描写はなく因果応報な恐怖も無い。同じように理不尽に責められるとしても ヒッチコックの『鳥』とは違いますね(比較が無茶だけど)。
 まぁ得意な“追いかけっこ”が特筆すべき点では有ると思いますが…。
 しかし原作を読んでいる筈なのに、見当たらない。再読してドチラがマシか確認しようかと思ったのに、残念ッス。
『現金に体を張れ』TheKilling
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
Stanley Kubrick
原作:ライオネル・ホワイトLionel White
主演:スターリング・ヘイドンSterling Hayden
1956年/アメリカ
CATV:平成19年4月3日
 当面の負けを認めつつも、なお怒りとともに不屈の闘志を見せるラストは確かに素晴らしい。諸悪の根源(でも犯罪映画だから 諸悪も…なぁ)である悪妻も憎たらしくてよかった。
 しかしそんなに傑作かね?
 もっと計画を積み上げていく緊張感や淡々とした描写によって感じられる迫力のようなものが欲しかったんだが。


『コアラ課長』
原作・脚本・監督:河崎実
主演:野村宏伸 エリローズ
2005年/『コアラ課長』製作委員会
テレビ:平成19年12月10日
 チラシからもっと壊れているかと期待していたのですが中途半端。真面目に作ってこの体たらくなのか 狙って外したのか…いずれにせよ酷かったッス。翌日風邪をひいたのですがその所為で楽しめなかった のではありませんね、確実に。
 ちなみに画像のコアラは出て来ません。その辺りもヒデェ話だよなぁ。
『こうのとり、たちずさんで』
The Suspended Step of the Stork
To Meteoro Vima Tu Pelargu
監督:テオ・アンゲロプロスTheo Angelopoulos
主演:マルチェロ・マストロヤンニ
Marcello Mastroianni
ジャンヌ・モローJeanne Moreau
1991年/ギリシャ・フランス・スイス・イタリア
ビデオ:平成20年8月19日
 あぁコレこそが映画なんだぁと思わせられる作品でした…良いにしろ悪いにしろ、ですね。
 ユッタリと流れる店舗とソレに合わせた長回し。技巧に走ったのではなく語り口として必要なのだと思います。 また多くを語らず観客に読ませる、つまり引き込む脚本も見事。「〜しながら」で観られてしまいがちな テレビのスタッフからすると贅沢なスタイルだろうなぁ。
 ただそういうテンポに慣れている人たちからすると退屈で冗漫なんだろうと思います。
 こんなコトを言いつつ、僕自身もテーマをキチンと受け取り得たかと言うと自信が無いんですけどね。
『午後の五時』
A Cinq Heures De L'apres-Midi
At Five in The Afternoon
監督:サミラ・マフマルバフ
主演:アゲレ・レザイ
2003年/イラン・フランス
CATV:平成19年3月2日
 暗くて救いの無い作品ですが、泣き言を言うでもなく悲劇の主人公である自分に酔うでも無いので 不快感は無い。むしろ逆境にいかに対応すべきかと腹が座っている人間の強さを感じた。確かに希望の 欠片も見出せないのですが…。
 自己を激しく主張しつつも助け合いは忘れないと言う辺りにニュースなどでは判らない“顔のある イスラム社会”を観た気がします。彼らもやはり人間なのだな、と。変な表現ですが。